
特約型の医療保険の注意点
最近では医療保障がメインで、それ自体主契約として独立している医療保険(主契約型)が主流となっています。しかし、一昔前までは医療保険といえば、死亡保障を主契約とした生命保険に特約として、医療保障を付加させる形(特約型)で加入することがほとんどでした。そのため、現在もこの特約型の医療保険に継続して加入している人も少なからず存在します。今回はこの特約型医療保険の注意点について見ていきたいと思います。主契約型の医療保険と特約型の医療保険について
医療保険には、主契約型と特約型の2つのタイプがあります。主契約型医療保険は、医療保険のみで独立して加入できるタイプの保険です。特約型は死亡保障を主契約とした生命保険に、医療保障の特約を付加する形で加入するものです。ただ、最近では生命保険各社の商品開発競争の中で、主流は主契約型の医療保険となっています。
特約型の医療保険の注意点
特約型の医療保険は、死亡保障を主契約とした生命保険に付加しているものです。そのため、主契約の満了期間が70歳とか80歳などと定められている場合には、その年齢に到達した段階で特約も終了します。死亡保障の保険期間が終身となっていても、保険料払込期間満了時(主契約は終身保険の場合)や80歳到達時には保障もなくなってしまう場合があります。このように特約型の医療保険は主契約や保険期間の払込み期間の設定によって、突然終了してしまうことがあります。もし、知らずに主契約の65歳時に保険料払込期間満了が来て、それ以降医療保障がなくなってしまったらどうでしょうか。病気や怪我は年齢を重ねるごとになる確率が高くなりますが、医療保障はそのタイミングでなくなってしまいます。また、一人の死亡保障に家族で特約型にぶら下がり加入している場合、主契約の本人が死亡すると家族も同時に保障がなくなる状態になってしまいます。このように特約型の医療保険の加入者は注意すべき点があることを意識しておく必要があります。
医療保障はいつまで必要?
特約型の医療保険の注意点を考えるにあたって、いつまで医療保障が欲しいのかが重要なポイントになってきます。仮に65歳以降は医療保障はいらないとするならば、特約型の医療保険がなくなってしまっても問題はありません。ただ、65歳以上で新しく加入しようとした場合、健康状態で加入を断られることも想定しなければなりません。もし、医療保険に加入できたとしても保険料は高くなるので負担は大きなものとなります。
自分に必要な保障を考えて、見直しを検討しよう
特約型の医療保険の見直しに必要性を感じたら、必要とする保障内容、保障期間を考えてみて下さい。特約型の医療保険が必ずしも悪いわけではありません。自分に必要な保障を備えているのはどちらの医療保険か考えてみてください。その上で、「今の医療保障では不安」と感じたのならば、早めにプロの保険代理店に相談してみましょう。