
がん保険に加入するなら、給付金の種類を押さえておこう!
2人に1人が発症すると言われている病気が「がん」です。 がんにかかると3人に1人が死に至ってしまうというデータがあります。(厚生労働省平成19年のデータより) そのため、がんに備えるがん保険の販売に保険会社は力を入れています。 実際にCMや雑誌で広告を見かけることは多いと思います。がん保険は万が一がんになってしまった時、給付金を支払ってくれるものです。 このがん保険の給付金には様々なものがあります。 がん保険に加入を検討している人は、どのような給付金があるのか知っておくことが必要になります。
がん保険の給付金の種類を押さえよう
保険に加入する際、自分のリスクを考えて欲しい保障を選択することが大切です。 がん保険では、基本的な診断給付金・入院給付金以外にも、様々な給付金があります。 いざという時のためにも、各給付金がどのようなものか理解することが必要になります。 以下、一般的ながん保険の給付金になります。
【がん保険の給付金の種類】
●診断給付金(一時金)
がんと診断された時に受け取ることができる給付金です。 基本的に初めてがんと診断された時に支払われますが、再発・転移すると一定の条件はありますが何度でも支払われるものもあります。
●入院給付金
がんになり治療するため入院した時に受け取ることができる給付金です。 入院1日当たりいくらで支払われます。
●手術給付金
がんになり手術して治療する時に受け取ることができる給付金です。 基本的には、手術する度に支払われます。 手術給付金は保険の種類によって主契約ではなく、オプションの特約であることもあります。 また、手術給付金の中に、放射線治療給付金も含まれている種類もあります。
●通院給付金
がんになり通院して治療する時に受け取ることができる給付金です。 給付金の支払いは、保険会社によって異なります。 通院給付金も保険の種類によって主契約ではなく、オプションの特約の場合もあります。
●放射線治療給付金
がんになり放射線で治療する時に受け取ることができる給付金です。 放射線治療は主契約ではなく、オプションの特約であることが多いようです。
●抗がん剤治療給付金
がんになり抗がん剤で治療する時に受け取ることができる給付金です。 1ヶ月当たりの10万円までというように、決められた月額が支払われます。 放射線治療も主契約ではなく、オプションの特約であることが多いようです。
●先進医療給付金
がんになり先進医療を使用して治療する時に受け取ることができる給付金です。 先進医療とは、簡単に説明すると公的医療保険の対象にするか、評価する段階に位置している治療や手術のことを言います。 重粒子線・陽子線治療などが、がん治療の先進医療です。 通算でいくらという形で支払われます。 先進医療はオプションの特約として付加することができます。
がん保険に加入するなら診断給付金をメインに
がん保険に加入する際は、診断給付金をメインにして考えましょう。 というのも、がんは医療技術の進歩により、入院日数や手術回数が減少しているからです。 そのため入院給付金や手術給付金は使用する頻度が減少しています。 その代わりに診断給付金を手厚くした方が良いということです。 診断給付金は1番初めに支払われる給付金ですので、大黒柱の方ががんになってしまった場合でも、 治療費と合わせて家族の生活費も補うことができます。 また、診断給付金はがんになった時に支払われる給付金ですから、使い方には決まりはありません。 手術や入院後に残った場合は、その後の生活費に充てることもできますし、入院中の差額ベッド代などにも充てることができます。 がん保険の基本は、診断給付金を手厚くすることだと覚えておいてください。
抗がん剤治療や放射線治療に対応できるようにもする
がん保険に加入する際は、診断給付金を手厚くすること以外にも考えておきたいことがあります。 それは抗がん剤治療給付金と放射線治療給付金の付加です。 がん治療は入院や手術だけで済めば、経済的負担は比較的少額で済みます。 それこそ診断給付金で100万円〜200万円ほど設定しておけば、この範囲内で治療を終えることもできます。 しかし、やっかいなのは治療が長期化するケースです。 抗がん剤治療や放射線治療後も入院、手術後も継続して受けることになり、通院しなければいけなくなる場合です。 こうなってしまうと経済的負担は一気に跳ね上がります。 治療費が嵩むだけでなく、治療のために収入が減少もします。 長期化するかどうかはその時にならないと誰にもわかりません。 万が一のことを考え抗がん剤治療や放射線治療も想定した、備えをしておくことで安心することができます。 したがって、主契約の保障が薄い場合は、抗がん剤治療給付金や放射線治療給付金の付加を検討することを考えましょう。